チュニジアのカイス・サイード大統領は昨日、わずか1年前に任命したアフメド・ハシャニ首相を解任し、カメル・マドゥリ社会問題大臣を新首相に任命した。チュニジア大統領府が発表した。大統領府は夜、自身のフェイスブックに掲載した短い声明の中で、サイード氏とマドゥリ氏が大統領官邸のカルタゴ宮殿で会談した際の写真とともに発表した。マドゥリ氏は、5月に社会問題大臣に任命される前は、国民健康保険基金の総裁と国民年金・社会保障基金の総裁を務めていた。ニュースポータルサイト「Kapitalis」によると、共同体法、制度法、国際関係の研究者であり専門家である。
1年前の2023年8月、サイード大統領は、2年足らず前に任命され、同国史上初の女性首相となったナジラ・ブーデン首相を解任した。野党はこの決定を批判し、「現政権のスタイル、つまり唐突な職員交代には驚かない」と付け加えた。国民救済戦線（Fsn）を中心に結集した野党は、弾圧の強化を非難し、特にチュニジアでそれ以来行われた憲法に関する国民投票と選挙への参加率を考慮して、サイード氏の辞任を求めた。
サイード氏は2021年、イスラム主義政党エンナハダが多数を占める議会を閉鎖し、その後、司法権を掌握するまでは、大統領令で統治を続けた。この行動により、彼はすべての国家権力を掌握することになり、彼の批判者からはクーデターとみなされている。大統領は、任期満了となる10月6日に大統領選挙を実施することを決定した。
